南丹市芦生研究林の文化財調査と高島市朽木での聞き取り調査(2021.07)

7月1・2日、本学フィールド科学教育研究センターの坂野上なお助教と当部門の千葉豊准教授・冨井眞助教が芦生研究林内に残る文化財の調査をおこないました。
調査の主な目的は、芦生野田畑谷に残る配石と平坦面の性格を探ることでしたが、水田の跡地や江戸時代の墓地跡なども踏査しました。配石・平坦面ともに人為的な構築物で、周辺から江戸時代~近代の陶磁器類を採集できました。この地に居住したという記録が残る木地師に関連する遺構と判断しました。

芦生研究林内、野田畑谷にある配石
【写真1 芦生研究林内、野田畑谷にある配石】
朽木中牧の大宮神社
【写真2 朽木中牧の大宮神社】

上記の調査に関連して、7月20日、滋賀県高島市朽木で坂野上助教が実施した聞き取り調査に、当部門の千葉准教授と伊藤淳史助教が同行しました。
旧・朽木村生杉には、芦生野田畑で生活していた木地師が明治時代になって移住したことが伝わっており、地元の方にその伝承について話をうかがいました。あわせて、芦生研究林内にある中山神社が朽木にある大宮神社の分社であるなど、芦生と朽木の密接な交流に関する貴重な情報を得ることができました。

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