京都大学総合博物館2021年度特別展
文化財発掘Ⅷ 埋もれた古道を探る

京都大学総合博物館にて、「2021年度特別展 文化財発掘Ⅷ 埋もれた古道を探る」を開催いたします(終了しました)。

京都大学構内の遺跡の調査・研究成果を紹介するシリーズ「文化財発掘」の8回目は、京の荒神口から白川、山中を越えて近江坂本へと通じている交通路「白川道」に光をあてた展示を企画しました。

志賀越道、山中越などとも呼称される白川道は幕末以降、尾張藩吉田邸ならびに第三髙等中学校(現・京都大学吉田キャンパス本部構内)の設置により、一部が寸断されて今に至っいます。長年にわたる発掘調査の積み重ねによって、キャンパスの地下には、平安時代後期から江戸時代まで各時代の道路遺構が良好に残っていることが、周辺の土地利用の様相とともに明らかになってきました。
今回の展示では、白川道の実像と白川道周辺の土地利用の形態を発掘調査の結果から明らかにいたします。合わせて、江戸時代の白川道が描かれている「山城國吉田村古図」などの江戸時代の絵図類や明治20年に第三髙等中学校がこの地に移転した際に作成された敷地実測図(大学文書館蔵)も展観に供します。絵図や実測図に描かれた白川道と発掘調査による実態を結びつけて観覧していただくことで、白川道に対する知見をさらに深めていただけることを願っております。

会期:2022年3月16日(水)~ 2022年5月15日(日)
会場:京都大学総合博物館(完全予約制)
   オンライン予約サイトはこちらから
開館:9:30 ~ 15:30(3部制 月・火曜日休館)
   第1部 9:30 ~ 11:30〈入館は11時まで〉
   第2部 11:30 ~ 13:30〈入館は13時まで〉
   第3部 13:30 ~ 15:30〈入館は15時まで〉

 展示チラシ  を閲覧できます。
文化財発掘Ⅷ展示チラシ

この展示に関連して、京都府立図書館で連携展示が開催されました(2021.03.25~05.25)。詳しくは こちら  をご覧下さい。
当部門から、白川道より出土した土器・陶磁器および幕末に設置された尾張藩邸跡より出土した土器・陶磁器を出展いたしました。

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