京都大学病院西構内 聖護院川原町遺跡(2024年度)

2025年02月04日(火) 発掘調査が終了しました
完掘後の調査区全景(東から)
【写真1 完掘後の調査区全景(東から)】
壁面の層位実測風景(南西から)
【写真2 壁面の層位実測風景(南西から)】

京都織物株式会社の煉瓦造基礎の記録保存のため、1月30日、SfM-MVSによる3Dモデルを作成するため写真測量をおこない、あわせて完掘後の全景写真をドローンを用いて撮影しました(写真1)。

そのあと、堆積状況を記録するため調査区壁面の実測作業をおこない(写真2)、本日すべての野外調査を終了いたしました。

今回の調査では、試掘調査では確認できなかった織物会社の基礎が良好な形で残存しており、また当会社に関わる遺物を多数得ることができたこと、江戸時代の井戸や野壺、耕作にともなう柱穴などを発見し、近世吉田村の南西端の状況を明らかにできたことなど、多くの成果をあげることができました。

末尾になりますが、施設部・関係部局・発掘請負会社をはじめ、極寒のなか発掘に従事していただいた作業員・補助員の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。

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