京都大学病院西構内 聖護院川原町遺跡(2023年度)

最新情報
2023年11月30日(木) 調査を終了しました。
層位記録図の作成・北壁を南から
【写真1 層位記録図の作成・北壁を南から】
黒色粘土層の堆積・調査区西北隅を東南から
【写真2 黒色粘土層の堆積・調査区西北隅を東南から】

調査区の壁際をやや深く掘り下げたのち、壁面を削って精査し、層位記録図の作成を行いました(写真1:北壁を南から)。

この過程で、調査区の西辺は基盤の砂礫層が低く凹んでいて、下部に黒色の粘土層が堆積している状況を確認することができました(写真2:西北隅を東南から)。 鴨川にほど近い調査区一帯が、近世に開発されはじめた頃には、淀みが存在していたような環境にあったことがうかがわれます。
こうした土地条件が、大学敷地となるまでにいかに克服されどのような変遷を辿っていったのかを、調査成果をふまえて具体的に明らかにしていくことが、今後の課題となります。

以上の作業をもちまして、今回の発掘調査はすべて終了しました。本学施設部をはじめ、調査に関係された各位に、この場を借りて御礼申し上げます。

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