発掘速報
京都大学医学部構内 吉田橘町遺跡(2024年度)
2025年02月25日(火) 近世遺構の調査を進めています

調査区の東方から、江戸時代の層である灰褐色土層を掘り下げ、下部の黄灰色土層上面を精査しながらの遺構検出と掘りあげを、記録作業と並行して進めています(写真)。
灰褐色土は粘質の堅い層で、特徴から水田土壌であったかと想定されます。
含まれている遺物も小片で微量です。
残存範囲が少ないので、全体の様子を復元するのはむつかしいですが、野壺とみられる円形の土坑や杭や柵の跡とみられる小穴がいくつか検出されています。