京都大学北部構内 北白川追分町遺跡(2025年度)

2025年12月24日(水) 先史時代層(黒色土層)の掘り下げを進めています
黒色土層掘り下げ作業中の全景(南から)
【写真1 黒色土層掘り下げ作業中の全景(南から)】
調査区北東辺の黒色土掘り下げ後の状況(北から)
【写真2 調査区北東辺の黒色土掘り下げ後の状況(北から)】
出土している石器
【写真3 出土している石器】

調査区で遺物の包含を確認している堆積としては最下部となる黒色土層の掘り下げを進めています。 またあわせて、下層の状況確認のため、調査区壁面沿いの深掘りも並行して進めています。

前回(12月17日)お伝えしたように、この黒色土層は20~60㎝あまりの厚さがあり、とくに調査区の西側へと厚くなっています。 北側よりはじめた上層の掘り下げを、現在調査区の中央付近でおこなっています(写真1)。
雨がちの天候が続く中、粘性の強い土壌であることに加えて、樹木の根株が相変わらず多数這いまわっているため、掘り下げには難渋しています。

調査区の北東辺一帯は、堆積が薄めで砂質の土壌で掘りやすいことから、基盤の白色砂層上面まで掘り下げを終えて、上面を精査しました(写真2)。
人為的な掘り込みとみなせるものは認められず、その面では遺物も全く出土しませんでした。

黒色土層中からの出土遺物は非常に少ないですが、弥生前期以前の各期の土器片や、石器類が出土しています。
とくに石器については、チャートと呼ばれるガラス質の石材のもので、美しい濃赤色をしたものが目立ちます。 ほとんどが剝片(はくへん)ですが、製品であったかと思われるものもわずかに含まれます(写真3)。

左側は石鏃の先端が欠失しているものですが、右側は全長4㎝を超えるものですので、石鏃というよりは尖頭器と呼ぶべきものかもしれません。
詳細は今後調べを進めなければなりませんが、縄文時代でもかなり古い段階のものかもしれません。

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